
アルミニウム合金標準化学成分
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三、6061,6063,7005分析
1. 6061
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A6061特徴:しや溶体化処理した状態で過酷環境でも加工できます。時効化処理によって強度を上げます。耐食性に優れています。溶接が可能。
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基本的な形状:板、丸棒、押出材、パイプ、鍛造した製品、アルミワイヤーなど
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基本的な用途:建材や陸上構造物など屋外に設置される部品としてよく使われます。
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機械的性質:T4,T451引張強さ 241MPa T6,T651引張強さ310MPa.
2. 6063
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A6063特徴:A6061より強度は劣るものの、押出加工性が良好で複雑な断面形状でも成形できるほか、耐食性と表面処理性にも優れています。
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基本的な形状:丸棒、押出材、パイプ、鍛造した製品、アルミワイヤーなど
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主な用途としては、サッシなどの建築用材・土木用材・車両用材・家電製品などに採用されています。
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機械的性質:T4引張強さ 172MPa T6引張強さ241MPa.
3.6463
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A6463特徴:押出以外あまり使われていません。熱処理してから6063より高い強度と延性の低い焼きまなした状態
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基本的な形状:押出材、パイプ、丸棒、アルミワイヤー
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建築用材、医療器具、自動車部品など基本的な用途:
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機械的性質:T4引張強さ140MPa。 T5引張強さ186MPa,T6引張強さ230MPa
4. 6005
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A6005特徴:適度な強度、主な構造で使われています。
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基本的な形状:押出材
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基本的な用途:運輸車両、構造物、建築用材など
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機械的性質:T5引張強さ290MPa,T6引張強さ300MPa
5. 7005
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高強度、良好な溶接性能
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基本的な形状:丸棒、押出材、板
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主な用途としては、高強度と高い破壊靱性を兼ね備えた溶接構造物の製造に使用されます
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機械的性質:T53引張強さ 393MPa. T6 T651引張強さ372MPa.
二、熱処理について
---基本記号--
F:製造のままのもの、機械的性能を規定しない
O:焼なましたもの、最も軟らかい状態を得るように焼なましたもの
H:加工硬化したもの(展伸材)
W:溶体化処理後常温で自然時効する、機械性質は不安定
T:溶体化処理後や高温加工後冷却したもの
--“T”の基本記号--
T1:高温加工より冷却後、自然時効させたもの
T2:高温加工により冷間加工をほどこし、更に自然時効させたもの
T3:溶体化処理(焼入れ)後、冷間加工をほどこし、更に自然時効させたもの
T4:溶体化処理後、自然時効させたもの
T5:高温加工より冷却後、人工時効処理(焼戻し)したもの
T6:溶体化処理後、人工時効処理したもの
T7:溶体化処理後、安定化処理したもの
T8:溶体化処理後、冷間加工をほどこし、更に人工時効処理をしたもの
T9:溶体化処理後、人工時効処理し、更に冷間加工したもの
T10:高温加工より冷却後冷間加工をほどこし、更に人工時効処理したもの
アルミニウム合金標準化学成分
